品質

ジョブの印刷品質やカラーマネジメントの設定をします。

項目 説明 参照
品質設定 印刷品質を詳細に設定します。
用紙の種類 用紙の種類を設定します。
印刷品質

印刷の品質を選択します。これにより解像度が決まります。

機種によっては、解像度が表示されます。

初期値:標準

アーティスティック
高品質
標準
高速
ドラフト
解像度 選択した用紙の種類印刷品質により決まります。
モード

機体のインクタイプおよび選択した用紙の種類印刷品質により、選択できる項目は異なります。CMYKインクおよび特色インクでの項目を列挙します。

6pや8pなどのpはパスを意味します。パス数が大きいと同じ絵に対してプリントヘッドが通過する回数が多くなります。より細かく描画していくため画質が良くなりますが、印刷時間は長くなります。

(v)はバリアブルドット(異なる大きさのドットの組み合わせ)で印刷します。

CMYK(v) CMYKインクを使用して印刷します。
CMYK(v) 16p
White->CMYK(v) Whインクで印刷した後CMYKインクで印刷します。透明なメディアなどメディアの色に影響を受けずに印刷できます。
CMYK->White(v) CMYKインクで印刷した後Whインクで印刷します。透明なメディアに印刷し、印刷面の反対側から見せる場合などで使用します。
White(v) Whインクだけを使用して印刷します。
White(v) HD Whiteに対してWhインクの濃度を高くして印刷します。
CMYK->MatteVarnish(v)

CMYKインクとグロスインクの印刷を同時に行います。

インクはCMYK →グロスの順に重なります。

グロスインクはマット仕上げになります。

CMYK->MatteVarnish(v) 16p
GlossVarnish(v)

グロスインクで光沢仕上げの印刷をします。

WhインクやCMYKインクによる印刷が終わった後にグロスインクを塗り重ねます。

グロスインクのみの印刷もできます。

MatteVarnish(v)

グロスインクでマット仕上げの印刷をします。

ホワイトインクやCMYKインクによる印刷が終わった後にグロスインクを塗り重ねます。

グロスインクのみの印刷もできます。

MatteVarnish(v) 16p
Embossing(v)

グロスインクを使用してエンボス仕上げ(厚盛り)の印刷をします。

ホワイトインクやCMYKインク による印刷を行った後にグロスインクを厚盛りします。プリンター制御一般詳細設定を変更するオーバープリントの回数でインクの厚みが決まります。

グロスインクのみの厚盛り印刷もできます。

Primer1(v)

プライマーのみを使用して印刷します。

Primer1 とPrimer2 では仕上がりの風合いとインクの定着性が異なります。また、Primer1 とPrimer2 を順番に印刷することもできます。

Primer1 とPrimer2 を重ねることで、それぞれ単独で印刷したときの風合いや定着性と異なる効果がでることがあります。風合いや定着性はお使いのメディアによって違いがありますので、それぞれの特性に合わせて選択してください。

Primer2(v)
Primer->CMYK(v)

プライマーインクとCMYKインクの印刷を同時に行います。

インクはプライマー→ CMYKの順に重なります。

Primer->White(v)

プライマーインクとWhインクの印刷を同時に行います。

インクはプライマー→ ホワイトの順に重なります。

White(v)HDはWhite(v)と比べてWhインクの濃度が高くなるモードです。

Primer->White(v)HD
CMYK-> Wh -> CMYK 透明フィルムに印刷し、印刷面や印刷面と反対方向の両方向から印刷物を見せたい場合などで使用します。 複数のジョブを重ねる印刷:レイヤージョブ
Pr -> Wh -> CMYK

はがれやすいメディアのインクの定着を良くし、白インクを下地にして鮮やかに印刷したい場合などで使用します。

Pr -> CMYK -> Wh

はがれやすいメディアのインクの定着を良くし、白インクを下地にして鮮やかに印刷し印刷面の反対方向(透過面)から見せたい場合などで使用します。

Wh -> CMYK -> Gl

白インクを下地にして、メディアの色による影響を受けないようにし、さらにテクスチャー等の表現をしたい場合などで使用します。

詳細設定 スクリーンや補間方法などの詳細設定を指定します。
スクリーン スクリーン(網点)の形成方法を設定します。 スクリーンを設定する
ディザ 特定のディザパターンを利用したスクリーニングで、高速にRIP処理をします。
誤差拡散 画像の細部の仕上がりがよくなります。RIP処理時間がディザに比べて長くなります。
補間方法 画像を拡大または縮小するときの、補間方法を設定します。

初期値:ニアレストネイバー

拡大/縮小処理の補間方法を選択する
ニアレストネイバー

高速で処理しますが、精度は一番低くなります。

バイリニア

標準的な画質と処理時間になります。

バイキュービック

階調は滑らかになりますが、処理に時間がかかります。

印刷方向 プリントヘッドの印刷方向を設定します。 プリントヘッドの印刷方向を設定する
単方向 往路のみ(機種によっては復路のみ)で印刷を実行します。総印刷時間は長くなりますが、より高画質な印刷が可能です。
双方向 プリントヘッドが移動するときに、往路と復路の両方で印刷を実行します。
メディアごとの推奨値以外に個別設定する プリントヘッドの移動速度と印刷を重ねる回数を設定できます。

初期値:オフ

ヘッドスピード 印刷時のプリントヘッドの移動速度を設定します。 プリントヘッドの印刷速度を設定する
オーバープリント 同じ場所に印刷を重ねる回数を設定します。 同じ場所に塗り重ねる:オーバープリント
カラー設定 カラーマネジメントの初期設定を行います。 リストからカラー設定を選択する
プリセット カラー設定を選択します。
True Rich Color

高彩度の出力となるものの、色域を広くとりグレーや肌色などをより自然に表現します。

True Rich Color 2はCMYK画像のみ有効です。

True Rich Color 3はCMYKおよびRGB画像の両方に有効です。

より色域の広いTrue Rich Color 3をおすすめします。ただし、VersaWorksをアップデートする前にTrue Rich ColorまたはTrue Rich Color 2を設定していて同じ色味で出力したい場合は、同じカラー設定を選択してください。

True Rich Color 2
True Rich Color 3
プリプレスGeneral 一般的な印刷環境で出力される印刷物の標準的な設定です。
プリプレスU.S. 米国の一般的な印刷環境で出力される印刷物の標準的な設定です。
プリプレスEURO ヨーロッパの一般的な印刷環境で出力される印刷物の標準的な設定です。
Japan Color 日本の一般的な印刷環境で出力される印刷物の標準的な設定です。
MAX Impact サイン出力向けに、より高彩度な出力が得られます。
サイン&ディスプレイ 画像データの埋め込みプロファイル(画像データにより指定されているプロファイル)を使用しません。看板用途でベタ塗りを濃く印刷したい場合に選択するとよい結果が得られることがあります。
MAX濃度U.S. イラストのみ色変換を行わず、データどおりに出力します。濃度を優先する場合に選択するとよい結果が得られることがあります。
MAX濃度Japan イラストのみ色変換を行わず、データどおりに出力します。MAX濃度U.S.とほぼ同じ設定ですが、純色を保存して出力します。
濃度調整のみ 色変換を行わず、データどおりに出力します。インク量は制限されるので、インクがあふれることはありません。
カスタム 入力プロファイルとマッチング方式(色変換方法)を自由に選択できます。
カスタム パフォーマンス 入力プロファイルとマッチング方式(色変換方法)を自由に選択できます。高いパフォーマンスを前提としています。
ページ全面変換モード イメージ、イラストの区別なく同じマッチング方式を使用します。
かんたん設定 明るさ鮮やかさによる7つのカラー設定から、視覚的にカラー設定します。 視覚的にカラー設定を選択する:かんたん設定
詳細設定 カスタムもしくはカスタムパフォーマンスに独自の設定を割り当てたい場合(シミュレーションプロファイルの管理に登録した独自のICCプロファイルを適用したい場合など)に設定します。 カラー設定をカスタムする
カラーマネジメント カラー設定設定で選択しなくても、詳細設定をクリックしここで設定できます。
シミュレーションするプロファイル設定 出力したい色味の基準となるプロファイルを選択します。
RGB RGBで作られたデータまたは一般的な写真データなどはRGBプロファイルを設定します。1つの画像の中でRGBとCMYKが混在する場合も考えられます。

初期値:Roland_DG_WideGamut_RGB.icc

AdobeRGB1998.icc RGB カラーの色域(範囲)の大部分を表現できます。広範囲におよぶ色での印刷が必要な場合に適しています。
Roland_DG_SignRGB_v2.icc/Roland_SignRGB.icc サイン出力向けに特化した、より高彩度な色合いです。
Roland_DG_WideGamut_RGB.icc 色域が広く、高彩度でありながら、グレーや肌色などがより自然な色合いになります。
sRGB Color Space Profile.icm 平均的なコンピューター用モニターの特性を表しています。AdobeRGB1998と比較すると、色域が狭く、比較的おとなしい色合いになります。
TrueRichColor_BS_RGB.icc 色域が広く、明るめの色合いになります。TrueRichColor_BV_RGBと比べるとやや落ち着いた印象になります。
TrueRichColor_BV_RGB.icc 色域が広く、明るめで高彩度の色合いになります。
TrueRichColor_DS_RGB.icc 色域が広く、暗めの色合いになります。TrueRichColor_DV_RGBと比べるとやや落ち着いた印象になります。
TrueRichColor_DV_RGB.icc 色域が広く、暗めで高彩度の色合いになります。
TrueRichColor_Std_RGB.icc 色域が広いながらも、自然さを重視した色合いになります。
TrueRichColor_V_RGB.icc 色域が広く、TrueRichColor_Std_RGBよりも高彩度の色合いになります。
CMYK CMYKで作られたデータはCMYKプロファイルを設定します。1つの画像の中でCMYKとRGBが混在する場合も考えられます。

初期値:RolandWideGamut_CMYK.icc

DIC_Standard_Color_SFC_1_0_2.icm DIC標準色です。比較的メリハリの利いた色合いになります。
EuroscaleCoated.icc ヨーロッパのオフセット印刷の色基準です。
EuroscaleUncoated.icc
JapanColor2011Coated.icc 日本の標準的なオフセット印刷の色基準です。全体的に濃い色合いになります。
JapanColor97.icm
JapanStandard.icc JapanColorに準拠する、日本の標準的なオフセット印刷の色基準です。やや淡い色合いになります。
RolandWideGamut2_CMYK.icc

色域が広く、高彩度でありながら、グレーや肌色などがより自然な色合いになります。

両方表示されている場合は、より色域の広いRolandWideGamut_CMYK 2を選択してください。ただし、VersaWorksをアップデートする前にRolandWideGamut_CMYKを設定していて、同じ色味で出力したい場合は、RolandWideGamut_CMYKを選択してください。

RolandWideGamut_CMYK.icc
Roland_DG_Deep_CMYK_1.0.icc サイン出力向けに特化していて、全体的に濃い色合いになります。
Roland_SignCMYK.icc サイン出力向けに特化した、より高彩度な色合いです。
TOYO Offset Coat 1.1.icm 東洋インキ標準色です。比較的淡い色合いになります。
TrueRichColor_BS_CMYK.icc 色域が広く、明るめの色合いになります。TrueRichColor_BV_CMYKと比べるとやや落ち着いた印象になります。
TrueRichColor_BV_CMYK.icc 色域が広く、明るめで高彩度の色合いになります。
TrueRichColor_DS_CMYK.icc 色域が広く、暗めの色合いになります。TrueRichColor_DV_CMYKと比べるとやや落ち着いた印象になります。
TrueRichColor_DV_CMYK.icc 色域が広く、暗めで高彩度の色合いになります。
TrueRichColor_Std_CMYK.icc 色域が広いながらも、自然さを重視した色合いになります。
TrueRichColor_V_CMYK.icc 色域が広く、TrueRichColor_Std_CMYKよりも高彩度の色合いになります。
USWebCoatedSWOP.icc / USWebUncoated.icc アメリカのオフセット印刷の色基準です。
マッチング方式 カラーマッチング方式を設定します。 マッチング方式の特徴
イメージ/イラスト イメージはラスターデータに、イラストはベクターデータに適用されます。

初期値:相対的な色域を維持

知覚的 色の階調のバランスを保って色変換します。色値は変更されてもカラー間の相対関係は保持されます。写真画像などに適しています。
相対的な色域を維持

色合いを重視して変換します。色域外の色は、プリンターの色域内の近い色へ変換されます。紙の白を考慮しつつ、色の正確さ重視される場面で使用します。

欧米の印刷業界では標準設定になっている場合もあります。

彩度 色の鮮やかさを重視して変換します。色域外の色は、彩度が同じでプリンターの色域内にある色へ変換されます。図表やグラフなどに適しています。
絶対的な色域を維持 通常はあまり使われません。ロゴカラーの印刷など特殊な用途で使用します。
キャリブレーションと総インク量制限 色変換を行わず、データどおりに印刷します。メディアに応じてインク量は制限されます。カラー設定で選択した項目によっては、表示されません。
キャリブレーション 色変換を行わず、データどおりに印刷します。インク量の制限もないため、インクがメディアの表面に浮いてしまうことがあります。カラー設定で選択した項目によっては、表示されません。
純色を保存 余分な色の追加を抑制して純色を作成する場合はオンにします。

初期値:オフ

埋め込みプロファイルを優先 画像データにプロファイルが埋め込まれている場合に、そのプロファイルを使用して色変換する場合はONにします。

初期値:オフ

プリンタープロファイルを個別に選択する プリンタープロファイルは、ジョブをプリンターに出力するときに使用されるプロファイルです。通常は、品質設定の用紙の種類リストボックスで選択したメディアに合わせて最適なプロファイルが選択されるため、変更する必要はありません。

初期値:オフ

オプティマイザーレベル メディアや印刷環境によって、オプティマイザーの量を補正します。補正幅は-5 ~ +5です。 テスト印刷をしてオプティマイザー量を決定する