インクの特長

本機はECO-UV(EUV5)のインクおよびプライマーを使用して印刷します。それぞれの特長を説明します。

ECO-UV(EUV5)インクの特長

本機は、ECO-UV(EUV5)インクを採用しています。このインクは、紫外線を照射することで瞬時に印刷対象物に定着するインクです。従来のインクでは印刷が困難であった素材*1への印刷ができるようになります。

本機のインクタイプは下記の2種類です。
  • 5色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト)およびプライマー
  • 5色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト)およびグロス

プライマーの特長

プライマーは無色透明の塗布剤で、インクの下地として使用します。EUV5インクで印刷が難しい素材であっても、インクの密着がよくなる場合があります。

一般的にインクを密着させるのが難しい素材は以下になります。
  • 金属
  • PET(ポリエチレンテレフタレート)
  • PP(ポリプロピレン)
  • PE(ポリエチレン)
  • シリコーン
  • アクリル
  • ガラス

このうちプライマーを使用すると、金属、PET、アクリル、ガラスなどはインクの密着がよくなります。ただし、ガラスコーティング、撥水処理、防汚加工などの表面処理や塗装がしてあると、密着性の向上は難しくなります。

効果がありそうな素材であっても、表面への加工や処理を確認することは困難です。必ず実際の印刷対象物で試し印刷をして、密着性を確認してください。プライマーの有効性が確認できてから、本印刷をするようにしてください。

グロスの特徴

プリンタで使用する専用グロスインクは無色透明のインクで、出力物に光沢感を与えたり耐候性や堅ろう性を向上させたりすることができるインクです。また、印刷設定によってあえて光沢感をなくしてマット仕上げにしたり、グロスインクを塗り重ねて印刷面を盛り上げたエンボス仕上げにしたりすることもできます。
メモ

下記リンクから、グロス印刷の参考動画をご覧いただけます。

https://vimeo.com/1017752394/cb79e2bcf6

光沢仕上げ印刷

印刷物に光沢感を持たせた仕上がりにする印刷方法です。
PrintSample_gross

マット仕上げ印刷

光沢感をなくして落ち着きのあるマット仕上げにする印刷方法です。
PrintSample_matt

エンボス仕上げ印刷

グロスインクを塗り重ねて印刷物に立体感を与えることのできる印刷方法です。グロスインクを塗り重ねたあと、最後にもう一度グロスインクを塗り重ねて光沢仕上げにします。
メモ

重ね塗り印刷をする場合は、VersaWorksで重ね塗りの設定をして印刷します。

FlexiDESIGNERの印刷パラメーターEmbossingを選択できますが、一度しかグロスインクが印刷されず光沢仕上げ印刷になります。

PrintSample_emboss