グロスインク用の印刷データを作成する

ここでは、下図の印刷データにエンボス加工のためのグロス印刷データを追加する作業を説明します。


emboss_print-data_noGloss

※この印刷データのファイル名を、「Emboss_sample.ai」とします。

※白印刷を含んだ印刷データの作り方は、下記を参照してください。2. 印刷対象物の色に影響を受けずに印刷する(下地に白印刷)

手順
  1. 印刷対象物のサイズと、印刷領域のサイズを測る。
    emboss_printing-area

    :印刷領域:直径50 mmの半円

  2. ファイル開くをクリックする。
  3. 「Emboss_sample.ai」を開く。
  4. エンボス加工用のレイヤーを作る。
    1. ウィンドウレイヤーをクリックする。
      レイヤーウィンドウが開きます。
    2. ウィンドウ右上のAi_icon_layermenuをクリックし、新規レイヤーをクリックする。
    3. レイヤーの名前に「Gloss(Emboss)」を入力する。
      作業が終わると、次のレイヤー構成になっています。
      emboss_ai_layer
  5. 位置あわせの図形を作る。
    印刷対象物の外縁と印刷領域を示す図形を作り、印刷データの配置を調整するために使います。印刷には不要の図形ですので、印刷データを保存する前に削除します。
    1. 「CMYK」レイヤーに、65 mmと50 mmの円を1つずつ作る。
    2. どちらも「塗りなし」「線幅0.1 pt」に設定し、中心点を重ねて配置する。
    3. 円の中心点を通る、大きい円の直径と長さが同じ線を、水平と垂直に2本作る。
    4. どちらも「線幅0.1 pt」に設定する。
    5. 2つの円と2つの線をロックする。
    6. 既存の印刷データを、下図の②の領内に収まるように配置する。
      emboss_guile-lines

      :ピルケースを模した、直径65 mmの円

      :印刷領域(直径50 mmの半円の内部):この内部に印刷データが収まるようにする

  6. 「Gloss(Emboss)」レイヤーに、印刷データを作る。
    下図のデータを作ります。エンボス加工したい図形を、レイヤー違いの同じ場所に配置します。
    emboss_all-layers
    1. エンボス加工したいオブジェクトを選択する。
    2. 「Gloss(Emboss)」レイヤーを選ぶ。
    3. 編集同じ位置にペーストをクリックする。
  7. ウィンドウスウォッチライブラリRoland VersaWorksをクリックする。

    Ai_Window_RVW_1

    Roland VersaWorksウィンドウが開きます。


    Ai_Swatch_RVW
  8. 図形に特色を指定する。
    1. 「Gloss(Emboss)」レイヤーのすべての図形を選択する。
    2. Roland VersaWorksウィンドウのai_b_swatch_rdgglossRDG_GLOSSをクリックする。
  9. オブジェクトアートボードオブジェクト全体に合わせるをクリックする。
  10. 手順4で作った図形のロックを解除し、削除する。
  11. ファイル別名で保存をクリックする。

    保存先を指定するパネルが開きます。任意の保存先を指定してください。

    例:保存先フォルダーPC: デスクトップ

  12. ファイル名を任意の名称にする。
  13. ファイルの種類Adobe PDF (*.PDF)を選択し、保存をクリックする。

    PDFはアートボードサイズで保存されます。


    UV_15

    メモ ファイルの種類*.EPS 形式または*.PS形式を選択しても、VersaWorksに入力できる印刷データとして保存できます。