造形槽に適量の造形材を残し、余りを供給槽へ移す
造形槽に10 mm 程度の厚さの造形材を残し、それ以外の造形材を供給槽へ移します。
出力後の造形物を直接手で触らずに槽から取り出すことができるよう、メッシュ状のラックなどを下に敷く場合は、そのラックが隠れる深さの造形材を残してください。
メモ 造形開始の数層分が回収槽側に少しずれて造形されてしまっている場合は、最初に造形槽にためておく造形材を+10 mm 程度深くすると改善することがあります。
手順
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造形材を汲み出しやすい位置まで、造形槽のテーブルを上げる。
テーブルを上げすぎて造形材が槽から溢れ出さないようにご注意ください。
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供給槽の付近に集塵機の吸入口を置き、集塵機のスイッチをオンにする。
前の作業で集塵機を残したままにしている場合、このステップは不要です。次の手順へお進みください。重要
集塵機は、作業中に誤って造形材が舞ってしまった場合、室内に広げずその多くを回収するために利用します。
供給槽の中の造形材まで吸ってしまわないよう、吸入口の設置位置と吸入パワーに留意してください。
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造形槽の造形材をスコップですくい、供給槽へ移す。
粉が舞わないよう、造形材を高いところから落としたり、スコップを急に傾けたりしないでください。供給槽内の造形材の近くでスコップをゆっくり傾けます。
供給槽の造形材があふれそうになったら、供給槽のテーブルを下げてください。
重要作業中に造形材の塊を見つけたらスプーンなどを使って取り出し、ふるいにかけて除去してください。あるいは、別の槽に移す造形材をすべて100メッシュ(118目)より細かいふるいにかけてください。
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手順1と3を繰り返し、造形槽の中の造形材を10 mm程度残し供給槽へ移す。
メッシュ状のラックなどを下に敷く場合は、そのラックが隠れる深さの造形材を残してください。
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造形槽に残した造形材をおおまかに均し、表面の大きな起伏や凹凸を無くす。
スキージなどを使って、表面を軽くなでるように均すと良いでしょう。
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均した造形材の表面が造形槽の上端付近にくるまで、テーブルを昇降する。
厚さが10 mm に満たないときや、造形物の下に敷くラックが隠れないときは、供給槽に移した造形材を元に戻すなどして調整してください。
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集塵機のスイッチをオフにして、撤去する。
この作業に続けて供給槽の造形材の深さを調整する場合は、集塵機を撤去せずそのままにしておきます。