ロールメディアのセットアップ
プリンターにロールメディアを取り付けます。取り付けが完了すると[SETUP]が点灯します。この作業を「メディアのセットアップ」と呼びます。
ロールメディアは正しくセットする。
メディアが落下してけがをすることがあります。
ロールメディアは重さが25 kg程度ある。取り扱うときはけがに注意すること。
重さが25 kgを超えるメディアをセットしない。
本機が重さに耐えられず転倒したりメディアが落下したりする恐れがあります。
1. メディアをメディアホルダーに取り付ける
- フロントカバーを開ける。
-
メディアクランプを、左右両端のグリットローラーの外側まで移動する。
-
リヤUVシールドを開ける。
-
メディアホルダーの固定ネジを緩め、左右いっぱいまで寄せる。
-
メディアステイにメディアを置く。
ポイント:メディアステイは、メディアの両端から1/4の位置に置いてください。
ご注意:メディアをメディアステイの上に長時間置いたままにしないでください。さもないと、メディアが変形してしまう可能性があります。ご注意ください。
-
メディアホルダー[左]のエンドキャップにメディアの紙管をはめ込む。
-
メディアホルダー[右]を動かしてエンドキャップをメディアの紙管にはめ込む。
メディアが簡単に動かないように、しっかりとはめ込んでください。
重要:メディアホルダー[左]は正しい位置に。
メディアホルダー[左]の位置が間違っていると、メディアがうまく送られないために出力結果に悪影響が出ます。この後の手順にしたがって、適切に位置を決めてください。
メディアホルダーはまだ固定しないでください。
この後メディアホルダーの位置を調整してから固定します。まだ固定しないでください。
2. メディアの位置を決める
- グリットマークを基準に、メディアの左右位置を決める。位置を決めるときは、次の点に注意してください。
メディアホルダーは、外側から持って動かしてください
メディアの左端は、左端のグリットマークの範囲内に入る位置にしてください
メディアの右端は、いずれかのグリットマークの範囲内に入る位置にしてください
注意:指示された位置以外の場所を持って作業しないこと。メディア自体を持って動かさないこと。
メディアホルダーからメディアが落下してけがをすることがあります。
重要:メディアの左右位置はこの時点でしっかり決めてください。
このあとピンチローラーなどでメディアを固定するときにメディアの左右位置がずれている場合は、もう一度この時点に戻ってやり直す必要があります。メディアだけを持って無理やり位置を直すと、出力時にメディアが斜行したりして出力結果に悪影響が出ます。
- 固定ネジを締め付けて、メディアホルダーを固定する。
- メディアの先端をピンチローラー(
)とグリットローラー(
)の間に通す。
ポイント:メディアの吸着が弱すぎたり強すぎたりして、メディアがうまくセットできないときは、[PAUSE]を押してください。[PAUSE]を押すたびに吸着力が3段階に切り替わります。
- ローディングレバー(後側)を下ろす。メディアが固定されます。
このとき、〔セットアップシマス ENTER ヲオシテクダサイ〕というメッセージが表示画面に表示されますが、まだ[ENTER]を押さずに次の手順に進んでください。
- リヤUVシールドを閉める。
- (プリンターの前面に回り)メディアを軽く抑えながら、ローディングレバー(前側)を上げる。メディアの固定が解除されます。
- メディアをエプロンの上まで引き出す。
3. セットアップを完了する
-
メディアの両端がグリットローラーの上にあることを確認する。
メディアの右端は、必ず右端のグリットローラー上にのせてください。
-
左右のピンチローラーを移動して、メディアの両端に配置する。
メディアの端から10 mm 程度離れた位置に配置してください。
ポイント:- 必ず左右のピンチローラーを使用してください。ミドルピンチローラーと左右ピンチローラーでは、メディアを挟み込む力が違います。ミドルピンチローラーでメディアの端を挟むと、メディアの送りが安定しなくなります
-
固定する前にメディアの位置を直したい場合は、手順2‐1まで戻ってやり直してください。メディアだけを持って無理やり位置を直すと、出力時にメディアが斜行したり、浮いたりして出力品質に影響します
-
ピンチローラーを移動するときは、レール近くを押してください
-
メディアがのっている残りすべてのグリットローラー(
)の上に、ミドルピンチローラー(
)を移動する。
グリットローラーのある場所には、グリットマーク()があります。
メモ:メディア幅の範囲にあるすべてのグリットマークに、ミドルピンチローラーを配置してください。ミドルピンチローラーの配置忘れがあると、メディアが斜行したり、浮いたりして出力品質に影響します。
メモ:- ミドルピンチローラーは、右端に3つ並んだグリットローラーの上には降りません。この3つ以外のグリッドローラーの上に配置してください
- 使用するメディアの幅によっては、ミドルピンチローラーが余ります。余ったミドルピンチローラーは、必ず取り外してください
-
メディアの中央を持ってまっすぐに引き出し、メディア全体がピンと張るようにする。
-
ローディングレバー(前側)を下ろす。
メディアが固定されます。
-
(左右の)メディアクランプの穴の中心をメディアの端に合わせる。
-
フロントカバーを閉じる。
表示画面に〔セットアップシマス ENTER ヲオシテクダサイ〕と表示されます。
-
[ENTER]を押す。
[ENTER]を押すと、カッティングキャリッジが動いてメディアの幅を検出します。この動作を初期動作と呼びます。初期動作が完了すると操作パネルの[SETUP]が点灯し、表示画面に出力可能な幅が表示されます。重要:
ロールメディアを使わないときには取り外してください。
ロールメディアは、取り付けたまま長時間放置しないでください。使わないときは必ず取り外して保管してください。長時間放置すると、メディア全体がたわんで出力品質の悪化やモーターエラーの原因となります。
-
メディアをセットするために機体を移動したときは、メディアをセットしたあと機体をもとの位置に戻し、キャスターを固定する。
- キャスターを前に向ける。
- ロックをかける。
- キャスターホルダーでキャスターを固定する。