印刷中に高さを再調整する
以下のようなケースで印刷対象物がヘッドギャップセンサーに接触しても、高さを再調整し印刷を継続するようにします。
- 印刷中に印刷対象物が浮いたり反ったりしたとき
- 重ねて印刷することで印刷面が高くなったとき
やり直しできない印刷対象物に印刷するときに有効な機能です。
ただし、以下のデメリットがあります。
- 再調整に時間がかかるため印刷時間が長くなる。
- 印刷面とヘッドギャップセンサーが接触する。
よって再調整は、時間がかかっても画質を確保したい場合ややり直しができない印刷に使用するとよいでしょう。
メモ
- 高さを自動で再調整し印刷を継続した場合は、高さ設定が変わるため印刷画質が変化することがあります。そのため正しく印刷するには、印刷前に印刷対象物を正しく固定して、ずれたり浮き上がったりしないようにする必要があります。
- 再調整を選ぶと、ヘッドギャップセンサーが印刷対象物に触れたとき、高さが自動調整されます。
- 再調整を選んでも、次の場合は印刷を中止しセットアップを解除します。
- 高さ自動調整の最大値 (しきい値)に達した場合
- 自動再調整時にフラットテーブルが一番下まで移動しても、印刷対象物がヘッドギャップセンサーに接触する場合
- この機能を使わない場合(高さ異常検出時の動作:中止)は、印刷中に高さ異常を検出したら、印刷を中止し、フラットテーブル高さエラーを表示します。
手順
-
Utilityのホーム画面で
をクリックする。
- 環境設定をクリックする。
- クリアランス設定の高さ異常検出時の動作で再調整を選択する。
-
最大値 (しきい値)の[▲][▼]をクリックして、高さ異常検出時にフラットテーブルを下げる最大量を設定する。
高さ調整は、ヘッドギャップセンサーに接触した印刷対象物が接触しなくなるまで少しずつ調整されます。印刷対象物に高さのばらつきがある場合など、高さの変化を見越して設定してください。メモ印刷面とプリントヘッドの距離が広がるほど、印刷画質は低下する傾向があります。調整量は小さめにすることが望ましいです。次の点を考慮して、最大値 (しきい値)を決めてください。
- 印刷画質への影響を考慮し、満足する画質を得られること
- 印刷面全体(印刷対象エリアではなく、印刷しない部分を含める)の高低差
- 適用をクリックして決定する。
-
閉じるをクリックして、もとの画面に戻る。
メモ
- 出荷時設定
- 高さ異常検出時の動作:中止
- 再調整にした場合の最大値 (しきい値):10 mm
- 出荷時設定