印刷対象物とプリントヘッドの距離を長く設定する

印刷対象物をセットアップすると、プリントヘッドと印刷対象物の距離は1.0 mmにセットされます。しかし、以下のような場合、印刷対象物とプリントヘッドが接触することがあります。
  • 印刷中に印刷対象物の浮きや反りがあり、印刷対象物の高さが変わる場合
  • 個体差により高さがばらついている印刷対象物に対して、登録したメディアの高さを変えずに大量生産する場合

印刷対象物とヘッドギャップセンサーが接触するとフラットテーブル高さエラーになります。そのためフラットテーブル下げ量で、あらかじめ印刷対象物とプリントヘッドの距離を標準の1.0 mmより長くすることができます。

フラットテーブル下げ量は、あらかじめフラットテーブルを下げるので、印刷対象物とプリントヘッドの距離は長くなります。よって印刷品質は下がる傾向になりますが、印刷時間は変わりません。ただし、フラットテーブル下げ量の最大値は2.0 mm なので、2.0mm以上高さがばらつく印刷対象物の場合は、高さ設定を都度行うか、再調整を併用してください。

フラットテーブル下げ量は、印刷時間優先の場合に使用するとよいでしょう。

重要
  • この設定は、印刷対象物の高さを自動で設定した場合に有効です。
  • 距離を長くしすぎると印刷画質が低下したり、プリントヘッドのノズル詰まりが発生したりする場合があります。
  • 印刷対象物の最も高い位置と印刷面の最も低い位置の差が2 mm 以内(一般ディスタンスを除く)になるように印刷範囲を設定してください。
手順
  1. 高さが一定でない印刷対象物をフラットテーブルに置く。
  2. Utilityのホーム画面でBN2_Utility_Icon_Setupセットアップをクリックする。
  3. 印刷対象物を登録する。
    すでに登録されている印刷対象物の高さを変更する場合は、(4)から行ってください。
    1. AddNewIconをクリックする。
    2. 印刷対象物名を入力し、OKをクリックする。
    3. 印刷対象物の種類画面で以下のいずれかを選択し、OKをクリックする。

      印刷対象物が透明の場合 : 透明のプルダウンからスマートフォンケースまたはその他を選択してください。

      印刷対象物が不透明の場合:不透明を選択してください。

    1. フラットテーブル高さ変更をクリックし、印刷対象物の高さを設定する。
    2. フラットテーブル下げ量[▲]をクリックして、フラットテーブルを下げる量を設定する。
      フラットテーブル下げ量*1 印刷対象物*2とプリントヘッドの距離
      0.0 mm 1.0 mm
      0.1 mm 1.1 mm
      : :
      1.9 mm 2.9 mm
      2.0 mm 3.0 mm
      *1 0.1mm単位で設定できます。
      *2 最も高い位置
    3. OKをクリックする。
  4. 印刷原点を設定する。
  5. OKをクリックする。
    セットアップ中ですと表示され、指定したフラットテーブル下げ量でセットアップします。
    メモ
    • 出荷時設定:0.0 mm