複数のジョブを重ねる印刷
複数のジョブを重ねたひとつのジョブをレイヤージョブといいます。レイヤージョブにより一回の印刷操作で複数のジョブを重ねて印刷できます。
レイヤージョブはレイヤーごとにメディアを引き戻して印刷をする「引き戻し印刷」と、レイヤーをまとめて印刷する「同時印刷」の2つの方法があります。同時印刷は、引き戻し印刷に比べ印刷のずれを軽減できる場合があります。
ただし、お使いの機種やジョブによっては同時印刷はできません。
1. 複数のジョブを重ねたひとつのジョブを作成する
メモ レイヤージョブのプリント&カットについて
- カット線は最上層レイヤーにあるカット線のみ有効です。
- VersaWorksでカット線を作成する場合は、最上層のレイヤーに追加してください。
- レイヤージョブを生成すると、プリントのみに設定されます。 は
手順
- ジョブリストで複数のジョブを選択する。複数のジョブの選択方法はOSに依存します。メモ レイヤージョブは選択順にレイヤーを重ねます。レイヤー位置を指定する場合は、下階層から順にジョブを選択してください。
-
以下のいずれかの方法でレイヤージョブを生成する。
- 右クリックして、 をクリックする。
- ジョブツールエリア右側の
をクリックし、レイヤージョブの生成をクリックする。
- 引き戻し印刷をする場合は、2. A:引き戻し印刷をするに進んでください。
- 同時印刷をする場合は、2. B:同時印刷をするに進んでください。
2. A:引き戻し印刷をする
各ジョブの番号順にジョブごと引き戻して印刷します。
手順
- レイヤージョブを選択する。
-
印刷する。
RIP処理と印刷が実行されます。
2. B:同時印刷をする
- CMYK-> Wh -> CMYK:透明フィルムに印刷し、印刷面や印刷面と反対方向の両方向から印刷物を見せたい場合など
- Pr -> Wh -> CMYK:はがれやすいメディアへのインクの定着を良くし、白インクを下地にして鮮やかにCMYKを表現したい場合など
- Pr -> CMYK -> Wh:はがれやすいメディアへのインクの定着を良くし、白インクを下地にして鮮やかにCMYKを表現し印刷面の反対方向(透過面)から見せたい場合など
- Wh -> CMYK -> Gl:白インクを下地にして、メディアの色による影響を受けないようにし、さらにテクスチャー等の表現をしたい場合など
メモ 同時印刷をするをオンにすると、レイヤージョブにマークやジョブ情報を印刷できます。
- 各レイヤーのジョブのサイズ・位置・向きが同じ場合のみマークをつけられます。
- クロップマークは領域全体につきます。
手順
-
以下のいずれかの方法でジョブの設定[レイヤージョブ]を表示する。
- レイヤージョブをダブルクリックする。
- レイヤージョブを右クリックし、 をクリックする。
- ジョブツールエリア左側の
をクリックし、
ジョブの設定をクリックする。
レイヤー表示で非表示にしたいレイヤーがあれば、レイヤー表示のチェックボックスをオフにしてください。
-
同時印刷をするをオンにする。
同時印刷が可能なデータの場合、チェックボックスがオンになります。同時印刷ができないデータの場合は現在のレイヤー数と同時印刷可能なレイヤー数が表示されます。
-
印刷方式を変更するため、レイヤージョブを再構成します。続行しますか?というメッセージが表示されるので、はいをクリックする。
ジョブの設定画面が一度閉じ、ジョブを再構成したあと、再度ジョブの設定画面が表示されます。
- 用紙の種類、印刷品質、モードなどを選択する。 から
-
OKをクリックする。
メイン画面に戻ります。
-
印刷する。
RIP処理と印刷が実行されます。