Roland Color System Libraryを使う印刷

Roland Color System Libraryとは、Roland DGオリジナルの特色ライブラリーのことです。1,000以上の特色で構成されています。

このライブラリーを使用すると、お使いのプリンターで簡単にカラーチャートを作成できます。市販のカラーチャートとの違いは、「お使いのプリンター」と「お使いのメディア」で印刷するカラーチャートであることです(プリンターやメディアのコンディションによるわずかな色の差はあります)。このカラーチャートから色を選び、その色で印刷データを作成すれば、意図した色をほぼ正確に再現できます。

Step 1:カラーチャートを印刷する

Roland Color System Libraryのカラーチャートを印刷します。
メモ カラーチャートにはプリンター名、シリアル番号、用紙の種類、インクの種類などの情報が印刷されます。
手順
  1. カラーチャートを作成するメディアをプリンターにセットアップする。
  2. 使用する入力フォルダーのVW7-ICON_Customizeをクリックする。
    入力のプロパティ画面が表示されます。
  3. VW7-ICON_Quality品質をクリックして、品質設定を設定する。
  4. VW7-ICON_ColorSettingカラーマネジメントをクリックして、カラー設定を設定する。
    重要 カラーチャートの印刷において、品質設定カラー設定の設定項目は入力のプロパティ画面の設定が適用されます。ジョブリストに追加された後に、ジョブの設定画面で設定を変更することはできません。
  5. OKをクリックする。
    入力のプロパティ画面が閉じます。
  6. 使用するプリンターを選択し、VW7_HamburgerMenu:ハンバーガーメニューをクリックする。
  7. 印刷するカラーチャートをクリックする。
    • Color Chart Type-1
      ライブラリーの色を彩度ごとに分類して、横方向に色相、縦方向に明度が変化するように色を配置したチャートを印刷します。原寸で印刷するには、A1サイズ以上の用紙が必要です。
    • Color Chart Type-2
      ライブラリーの色をトーンごとに分類して、各トーンの色相環を印刷します。(Blackは直線状に明度が変化するように配置されます。)原寸で印刷するには、A1サイズ以上の用紙が必要です。
    • Color Selector
      インクの配合表を印刷します。各特色を印刷するときのインクの配合が記載されています。1ページはA4サイズですが、印刷後、切り取り線にしたがって切り離し、白抜き文字で書かれた数字の順番に重ねて綴じると、手にとって色を比較するのに便利な色見本帳になります。
    • Color Chips
      1ページはA4サイズで、1色につき12枚のカラーチップを5色分印刷します。カラーチップはトーンごとにファイルが分かれています。Color Chipsをクリックして、トーン名をクリックすると、選択したトーンのカラーチップが印刷されます。
      メモ Color Chipsにはカラーチップを一枚ずつ切り離して使用できるよう、カット線が描かれています。カッティング機能付きのプリンターで台紙つきのメディアに印刷する場合、カット制御動作モードプリント&カットにして印刷を実行すれば、カラーチップのシールを作成できます。
    以下の内容のジョブが印刷されます。 続行しますか?というメッセージが表示されます。

    表示されているページサイズに対して、プリンターにセットされているメディアのサイズが十分かどうか確認してください。

  8. ジョブの追加先で入力フォルダーを指定し、OKをクリックする。
    選択したタイプのカラーチャートがジョブリストに追加されます。
  9. 以下のいずれかの方法でジョブの設定画面を開く。
    • 設定するジョブをダブルクリックする。
    • 設定するジョブを右クリックし、デザインの編集ジョブの設定をクリックする。
    • ジョブを選択した状態でジョブツールエリア左側のVW7_JobMenu1をクリックし、VW7_Customizeジョブの設定をクリックする。
  10. VW7-ICON_Layoutレイアウトをクリックする。
  11. 用紙設定などを設定する。
  12. OKをクリックする。
    メイン画面に戻ります。
  13. 印刷する。
    選択したカラーチャートが印刷されます。

Step 2:ドロー系ソフトウェアにRoland Color System Libraryの色を登録する

ドロー系ソフトウェアのカラーパレットにRoland Color System Libraryの色を読み込みます。印刷データを作成する際、特色の指定がカラーパレットから簡単にできるようになるため、大変便利です。

Adobe Illustrator用とCorelDRAW用のパレットデータを当社webサイトに用意しています。このデータをドロー系ソフトウェアに登録してください。このデータファイルを目的のコンピューター(Adobe IllustratorまたはCorelDRAWがインストールされているコンピューター)に保存します。
VW7_SpotDataDownload

Adobe Illustratorの場合

Adobe Illustratorに登録する方法です。
メモ VersaWorksでは今回登録する特色(「Roland VersaWorks」)以外に以下のライブラリーを用意しています。一度の作業でこれらすべての登録ができるため、全ファイルのコピー/ペーストをおすすめします。
  • 「Roland Color System Library」
  • 「Roland Grapac Bri-o-coat Library」
  • 「Roland Green Color System Library」
  • 「Roland Orange Color System Library」
  • 「Roland Red Color System Library」
  • 「Roland Metallic Color System Library」
  • 「Roland Metallic Texture System Library」
  • 「Roland Texture System Library」
  • 「Roland Metallic Color」
手順
  1. 以下のサイトにアクセスする。
  2. VersaWorks 7右側のDLC-ICON_Tenkaiをクリックして展開する。
  3. 「Roland VersaWorks.ai」ファイルをダウンロードする。
  4. 目的のコンピューター(Adobe Illustratorがインストールされているコンピューター)で、下記にあるスウォッチまたはスウォッチライブラリフォルダーを開く。
    • Windows:[C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 20**\Presets\(使用言語)]
    • Mac:[Macintosh HD\アプリケーション\Adobe Illustrator 20**\Presets\(使用言語)]
  5. ダウンロードした「Roland VersaWorks.ai」ファイルを手順4.で開いたフォルダーに保存する。
  6. 目的のコンピューターでAdobe Illustratorを起動する。
  7. Adobe Illustratorのメニューで、ウインドウスウォッチライブラリRolandVersaWorksをクリックする。
    「Roland VersaWorks」パネルが表示されます。これで登録完了です。

CorelDRAWの場合

CorelDRAWに登録する方法です。
メモ 以下の手順は、CorelDRAWバージョン25.2におけるものです。

バージョンによって手順が異なる場合があります。バージョンについての詳細はCorelDRAWのウェブサイトでご確認ください。

手順
  1. 以下のサイトにアクセスする。
  2. VersaWorks 7右側のDLC-ICON_Tenkaiをクリックして展開する。
  3. 「userinks.cpl」ファイルをダウンロードする。
  4. 目的のコンピューター(CorelDRAWがインストールされているコンピューター)の任意の場所に「userinks.cpl」ファイルを保存する。
  5. CorelDRAWを起動する。
  6. CorelDRAWのメニューで、ウィンドウカラーパレットパレットを選択する。
    パレット画面が表示されます。
  7. プルダウンメニューの下のCorel DRAW3をクリックする。
  8. 手順4.で保存した「userinks.cpl」ファイルを選択し、開くをクリックする。
  9. 手順4.で保存した「userinks.cpl」ファイルを削除する。

Step 3:ドロー系ソフトウェアで印刷データを作成する

Roland Color System Libraryに登録されている特色を使ってドロー系ソフトウェアで印刷データを作成します。
メモ 特色の指定方法はお使いのドロー系ソフトウェアの取扱説明書をご確認ください。
手順
  1. Roland Color System Libraryに登録されている特色を指定した印刷データを作成する。
  2. 作成したデータを保存する。

Step 4:印刷する

Roland Color System Libraryの特色を使った印刷方法は、他の特色を使った印刷方法と同じです。
手順
  1. 特色を指定した印刷データをジョブリストに追加する。
  2. 以下のいずれかの方法でジョブの設定画面を開く。
    • 設定するジョブをダブルクリックする。
    • 設定するジョブを右クリックし、デザインの編集ジョブの設定をクリックする。
    • ジョブを選択した状態でジョブツールエリア左側のVW7_JobMenu1をクリックし、VW7_Customizeジョブの設定をクリックする。
  3. VW7-ICON_ColorReplacement色の置換をクリックする。
  4. 名前付きの特色を変換するをオンにする。
    特色が正しく認識されていれば、以下の項目が表示されます。
    色名 ジョブで使用されている特色名が表示されます。
    メモ Labで定義された特色の場合、その色が選択したメディアや品質では再現できない(色域外)ときには、警告マーク()が表示されます。
    近似色ファインダー 近似色ファインダー調整した色を適用するがオンの場合、近似色ファインダーの調整が適用できる特色にはVW_CheckONblueが表示されます。この調整を適用しないときはオフにします。
    出力色 変換されたプロセスカラーの色値が表示されます。
  5. レイアウトや品質など印刷に必要な設定を行う。
  6. OKをクリックする。
    メイン画面に戻ります。
  7. 印刷する。
    RIP処理と印刷が実行されます。