Step 3:1日の作業終了後のヘッドリフレッシュ

ヘッドリフレッシュは、プリントヘッドの詰まりを回避するために重要な作業です。

以下のタイミングで、ヘッドリフレッシュを実施してください。

  • 一日の作業終了後
  • 〔ヘッドリフレッシュ シテクダサイ〕というメッセージが表示されたとき
  • ドット抜けやドットよれが発生したとき
  • 「マニュアルクリーニング」工程の後(自動的にヘッドリフレッシュのメニューに移動します
  • 緊急停止したとき
  • メイン電源をオフにした後、次にメイン電源とサブ電源をオンにしたとき
    必要なもの










    ヘッドリフレッシャー ヘッドクリーニングシート ヘッドリフレッシュ用ボトル ヘッドリフレッシャースペーサー※(LEF2-300D) スペーサーテーブル※(LEF2-300D)

    ※どちらか1つを使用します。

メモ:

ヘッドリフレッシュ用洗浄液をヘッドリフレッシュ用ボトルに移し替えておいてください。

ヘッドリフレッシュ用洗浄液の準備

重要:

ヘッドリフレッシャーは、ひとつの機体で同じものを使い続けてください。ひとつのヘッドリフレッシャーを複数機体で使うと、プリントヘッドの故障を招きます。

ご注意:

フロントカバーは必ずハンドルを持ち、静かに開閉してください。

手順
  1. 以下のメッセージが表示されている場合は、[ENTER]を押す。
    このメッセージが表示されていない場合は、手順4から開始してください。


  2. [◀][▶]を押して〔ハイ〕を選択する。


    メモ:

    〔イイエ〕を選択すると表示画面はトップに戻ります(プリンターの状態によっては、自動クリーニングを開始します)。ただし、一定期間が経過したときや、特定のタイミング(マニュアルクリーニング開始前やワイパー交換など)でも同じメッセージが表示されます。ヘッドリフレッシュはプリントヘッドを良好な状態に保つために重要な作業です。なるべく適切なタイミングで実施してください。

  3. [ENTER]を押す。
    手順7に進んでください。
  4. [FUNCTION]を押す。
  5. [▶]を押して、以下の画面を表示する。


  6. [ENTER]を押す。
  7. 以下の画面が表示されたら、フロントカバーを開ける。


  8. フラットテーブルの上に何も無いことを確認する。
    印刷対象物やヘッドリフレッシャーが取り付けられない治具がある場合は、取り外してください。
  9. ヘッドリフレッシャーをテーブルの所定の位置に取り付ける。
    ポイント:

    LEF2-300Dは以下のどちらかを取り付けてください。

    • スペーサーテーブルを使用していない場合:ヘッドリフレッシャースペーサーとヘッドリフレッシャー
    • スペーサーテーブルを使用している場合:ヘッドリフレッシャーのみ
    ご注意:
    必ずこの場所に取り付けてください。間違った場所に取り付けると、プリントヘッドにぶつかって故障することがあります。


  10. ヘッドリフレッシャーのカバーを取り外す。


    ご注意:

    カバーはフラットテーブルの上に置かないでください。

    カバーがヘッドリフレッシャーと機体の一部に挟み込まれると、故障の原因になります。故障のリスクを避けるため、カバーはフラットテーブルの上には置かないでください。

  11. ヘッドリフレッシャーにヘッドクリーニングシートを取り付ける。
    1. シート固定カバーを開ける。
    2. ヘッドクリーニングシートをヘッドリフレッシャーの拭き取り部に載せる。
      シートは、手前の位置合わせ用のツメ(A)に合わせて置き、角がL字型の目印の内側に入るように載せてください。
    3. シート固定カバーを閉じてヘッドクリーニングシートを固定する。
      シートがたるまないように固定してください。


      ポイント:
      ヘッドリフレッシュの効果を十分に発揮するために、ヘッドクリーニングシートがきちんと固定されて、たるみがないことを確認してください。シートの固定が不十分だと、効果が十分に発揮できないだけでなく、プリントヘッドの故障につながる恐れがあります。


  12. [ENTER]を押す。


  13. 以下の画面が表示されたら、ヘッドクリーニングシートにヘッドリフレッシュ用洗浄液を塗布する。


    ポイント:
    • 洗浄液の塗布量の目安は、ひとつのクリーニングパッドに対して2滴(A)、または3滴(B)です。シート固定カバーの穴(計16箇所)の位置を目安に、下図のように洗浄液を塗布してください。
    • 拭き取り部を覆うヘッドクリーニングシート全体に洗浄液が浸透するようにしてください。乾いた状態でプリントヘッドをこすると、故障の原因になります。


    ご注意:

    ヘッドリフレッシュ用ボトルをフラットテーブルの上に置いておかないでください。

    フラットテーブルの上に洗浄液のボトルを置いたまま次の作業に進むと、ボトルがヘッドギャップセンサーにぶつかってエラーになります。

  14. フロントカバーを閉じる。
  15. [ENTER]を押す。


    以下の画面が表示され、ヘッドリフレッシュを開始します。画面には、この工程の残り時間(目安)が表示されます(以下の表示は例です。〔01:45〕の表示は「1分45秒」を意味します)。


    メモ:
    ヘッドリフレッシャー(あるいはその他の障害物)にプリントヘッドが衝突する可能性を検知した場合、ヘッドリフレッシュを中止し、以下のメッセージが表示されます。


    [ENTER]を押すとメッセージは消えます。

    以下の原因と対策が考えられます。状況を確認して、ヘッドリフレッシュをやり直してください。

    • 障害物、または治具が邪魔になっているかもしれません。障害物を取り除いたり、治具の取り付けを見直したりして、ヘッドリフレッシャーを正しく取り付け直してください。
    • 治具の影響で、ヘッドリフレッシャーの高さが標準位置から変更されているかもしれません。その場合は、ヘッドリフレッシャーの取り付け高さを設定してください。
  16. 以下の画面が表示されたら、フロントカバーを開ける。


  17. シート固定カバーを開けて、ヘッドクリーニングシートを取り外す。
    インクや洗浄液で汚れていない部分をつまんで、取り外してください。洗浄液が手につきそうな場合は、ピンセットや手袋を使ってください。


  18. ヘッドクリーニングシートにインクを拭き取った跡が残っていることを確認する。


    重要:

    使用済みのヘッドクリーニングシートは、速やかに破棄してください。

    使用済みのヘッドクリーニングシートを機体内に放置すると、塗装が剥がれてしまうことがあります。

    ヘッドクリーニングシートの購入については、お買い上げの販売店にお問い合わせいただくか、当社ウェブサイト(https://www.rolanddg.co.jp/)をご覧ください。

    ポイント:
    • インクを拭き取った跡が少ない場合は、ヘッドリフレッシュが失敗しています。次の点を確認して、再度ヘッドリフレッシュを行ってください。
      • ヘッドクリーニングシートが正しい位置に取り付けられているか。

      • ヘッドクリーニングシートにたるみがないか。

      • 洗浄液がヘッドクリーニングシート全体に浸透しているか。

      • 塗布した洗浄液が多すぎないか(適量はクリーニングパッド1枚つき2滴(A)または3滴(B))

    • クリーニングパッドの形状がひどく変形(歪み、傾き)したり、抜けたりすると使えなくなります。クリーニングパッドユニットを交換してください。交換については、本機をお買い上げの販売店または当社コールセンターまでご連絡ください。



  19. ヘッドリフレッシャーおよびヘッドリフレッシャースペーサー(取りつけられている場合)を取り外す。
    メモ:
    ヘッドリフレッシャーは、本体左側のスペースに置いておくことができます。ヘッドリフレッシャー、ヘッドリフレッシャースペーサー(LEF2-300D)、ヘッドクリーニングシート、ヘッドリフレッシュ用ボトル以外のものは置かないでください


  20. フロントカバーを閉じる。
  21. [ENTER]を押す。
  22. 以下のいずれかの画面に戻ったら、ヘッドリフレッシュは終了です。