マニュアルクリーニング

一日の作業が終わったあとに必ずマニュアルクリーニングを実施してください。夜間、無人で印刷をさせたい場合は、その印刷データを送るまえにマニュアルクリーニングを実施してください。

注意

印刷直後は清掃しないこと。(印刷後約15分待つ)

UV照射装置周辺が熱く、やけどすることがあります。

警告

必ずこの手順の通り作業し、指示以外の場所にはさわらない。

機械が思わぬ動作をして、けがをすることがあります。

重要

作業にあたってのお願い

  • この作業は印刷対象物を取り外してから行ってください
  • プリントヘッドの乾燥を防ぐため、10分以内に作業を終わらせてください。10分を過ぎると警告音が鳴ります
  • 付属のクリーニングスティック以外は使わないでください。綿棒などの毛羽の出るものはかえってプリントヘッドを傷めます
  • 付属の洗浄液以外は使わないでください
  • クリーニングスティックはクリーニングのたびに1本ずつ使いきってください。クリーニングスティックの使いまわしは印刷結果に悪影響を与えます
  • 清掃に使ったクリーニングスティックを洗浄液の中に浸さないでください。洗浄液が劣化します
  • プリントヘッド表面(ノズル面)はこすらないでください
  • スポンジ部分はごく軽くなでるようにします。こすったり押しつぶしたりしないでください
  • クリーニングスティック、または洗浄液を使い切ったら、お買い上げの販売店にお問い合わせいただくか、当社ウェブサイト(https://www.rolanddg.co.jp/)をご覧ください

クリーニング中に警告音がなったときは

  • 作業開始から10分が経過すると警告音が鳴ります。作業を一時中断し、すべてのカバーを閉めてから[ENTER]を押し、マニュアルクリーニングモードを終了させます。その後、はじめの手順から作業を再開してください。
必要なもの




クリーニングスティック 洗浄液

1. プリントヘッドを清掃する

手順
  1. 印刷対象物を取り外す。
  2. 印刷対象物がセットアップされている場合は、セットアップを解除する。
  3. [FUNCTION]を押す。
  4. [▶]を押す。
  5. [▼]を何回か押して、以下の画面を表示する。


  6. [ENTER]を押す。
    〔シバラク オマチクダサイ..〕と表示された後、以下の画面が表示されます。
    また、プリントヘッドがプラテンの左端まで移動します。


    重要

    ここではまだ[ENTER]を押さないでください。[ENTER]は、クリーニング終了後に押します。ここで[ENTER]を押してしまった場合は、下図のように画面が遷移するまで待ち、もう一度[ENTER]を押してください。





  7. フロントカバーを開ける。
  8. カバーL(上下)を開ける。
    CO-640_coverL-open
  9. 図の位置をさわって作業者の静電気を逃がす。


  10. カットレールを取り外す。


  11. プリントヘッドキャリッジを左端へ移動する。
    CO-640_move-cc-to-left
    カッティングキャリッジを手で持って移動してください。
    重要

    カッティングキャリッジを手で移動するときは、必ず指定位置を持つこと。

    指定以外の場所を持って動かすと、カバーが変形して破損することがあります。



    :手で持つ場所

  12. クリーニングスティックに洗浄液をたっぷり染み込ませる。
    重要

    必ず付属のクリーニングスティックを使用すること。



  13. 下図の場所を清掃する。
    特に繊維状のほこりをよく清掃してください。

    CO-640_clean-printhead

    1. クリーニングスティックの広い面を当て左側を拭いたあと、汚れていない反対の面を当てて右側を拭く。


    2. クリーニングスティックを縦にして左側を拭いたあと、反対の面を当てて右側を拭く。


    3. クリーニングスティックの広い面を使って、図の場所の汚れを拭き取る。
      この部分に垂れそうなインクや洗浄液が残っている場合は、毛羽立たない乾いた布でやさしく拭き取ってください。


  14. 清掃が終了したら、プリントヘッドキャリッジをテーブルの上まで移動する。
    CO-640_move-cc-to-right
    カッティングキャリッジを手で持って移動してください。
    重要

    カッティングキャリッジを手で移動するときは、必ず指定位置を持つこと。

    指定以外の場所を持って動かすと、カバーが変形して破損することがあります。



    :手で持つ場所

  15. カットレールを取り付ける。


  16. カバーL(上下)を閉じる。

2. プリントヘッドキャップを清掃する

手順
  1. カバーRを開ける。
    CO-640_coverR-open
  2. 下図の場所を清掃する。
    特に繊維状のほこりをよく清掃してください。
    1. ワイパーのかぎ爪側(a)をクリーニングスティックで拭き取ったあと、反対側(b)を拭き取る。
    2. 図の場所をクリーニングスティックで拭き取る。
    3. クリーニングスティックの広い面を使い、場所をずらしながら押し当てて、汚れを吸い取る。
    CO-640_remove-lint
  3. プリントヘッドキャップの上にインクの硬化したものがある場合、取り除く。
    ピンセットを使って、長さ3 mm以上のインク硬化物を取り除いてください。
    重要 取りにくいインク硬化物を無理に引っ張らないでください。プリントヘッドキャップが破損する恐れがあります。


  4. カバーRを閉じる。
  5. フロントカバーを閉じる。
  6. [ENTER]を押す。


    以下の画面が表示され、クリーニングを開始します。画面には、この工程の残り時間(目安)が表示されます(以下の表示は例です。〔01:45〕の表示は「1分45秒」を意味します)。


    クリーニングが終了すると、以下の画面に戻ります。


  7. [FUNCTION]を押して、もとの画面に戻る。

3. テストプリントを実施して結果を確認する

手順
  1. 印刷対象物をセットする。
  2. [FUNCTION]を押す。
  3. [▼][▶]の順に押して、以下の画面を表示する。


  4. [ENTER]を押す。
    テストパターンの印刷を開始します。
  5. テストパターンにドット抜けやドットよれがないか確認する。
    ブロックに欠けがあると、ドット抜けの状態です。ブロックに崩れや傾きがあると、ドットよれの状態です。


  6. フロントカバーを開けた場合は、フロントカバーを閉じる。
    ドット抜けやドットよれが無い場合は、この作業は終了です。[FUNCTION]を押して、もとの画面に戻ってください。
ドット抜けやドットよれがある場合は、ノーマルクリーニングなどのクリーニングを実施してください。