特殊色を使う印刷
VersaWorksで特殊色を使うには、まず、値指定の特殊色の設定で特殊色にしたい色(入力色:RGBまたはCMYK)と、置き換え後の色(出力色:CMYKまたはLab)を登録します。その後、 で特殊色を確認し印刷します。
メモ
特殊色の機能を使うと、入力色をCMYK値やLab値に置き換えたりすることができますが、置き換え後の出力色がCMYKの場合、カラーマッチングの対象にはなりません。マッチング方式の特徴
通常の方法である色(例 C:0、M:100、Y:100、K:0)を印刷すると、カラーマッチングが行われるため、実際に使用されるインクは(C:0、M:100、Y:100、K:0)とは限らなくなります。一方、特殊色で置き換えると、出力色がカラーマッチングの対象とならず、指定されているCMYK値で印刷されます。
Step 1:特殊色を設定する
手順
-
メニューバーの
をクリックする。値指定の特殊色の設定画面が表示されます。
-
をクリックする。
特殊色ライブラリの新規作成画面が表示されます。 -
特殊色ライブラリ名に任意の名前を入力する。
メモ 設定したライブラリー名は後から変更できません。
-
OKをクリックする。
新しい特殊色ライブラリーが作成されます。
-
新規に作成した特殊色ライブラリー名を選択して、画面右側の
をクリックする。
入力色、出力色が表示されます。 -
入力色の
をクリックして、色空間をCMYKにする。
- CMYKの値を入力する。ここでは(C:0、M:100、Y:100、K:0)と設定します。
-
出力色の
または
をクリックして、色空間を選択する。
- 各色の値を入力する。
-
OKをクリックする。
設定が保存され、メイン画面に戻ります。重要
- 必ずOKをクリックしてください。キャンセルをクリックすると、変更の破棄を確認する内容の画面が表示されます。変更の破棄を確認する内容の画面ではいをクリックすると、変更した設定を保存せずに画面が閉じます。
- 例のように出力色をCMYKで設定すると、マッチング方式の設定によらずメディアの管理画面で設定されている濃度カーブに従って印刷されます。特定の色だけを濁りのない色で印刷したいときなどに使用すると有効です。ただし、最大インク量の制限はかかりません。印刷するときは、インクあふれに注意してください。
メモ 値指定の特殊色の設定画面で表示される特殊色を、ファイルに保存できます。特殊色ライブラリーをファイルに保存する
Step 2:印刷する
手順
- 特殊色が含まれている印刷データをジョブリストに追加する。
-
以下のいずれかの方法でジョブの設定画面を開く。
- 設定するジョブをダブルクリックする。
- 設定するジョブを右クリックし、 をクリックする。
- ジョブを選択した状態でジョブツールエリア左側の
をクリックし、
ジョブの設定をクリックする。
-
色の置換をクリックする。
-
値指定の特殊色を変換するをオンにする。
入力色 ジョブで使用されている特殊色が表示されます。 メモ 出力色がLabで定義された特殊色の場合、その色が選択したメディアや品質では再現できない(色域外)ときには警告マーク()が表示されます。
出力色 その特殊色が変換されたプロセスカラーの色値が表示されます。 詳細設定をクリックすると、値指定の特殊色リスト画面が表示されます。特殊色の詳細を確認したり、特殊色を置換したりできます。
- 用紙設定など印刷に必要な設定を行う。
-
OKをクリックする。
メイン画面に戻ります。
-
印刷する。
RIPと印刷が実行されます。メモ
- 出力色がLabで定義された特殊色の場合は、マッチング方式からカラーマッチングの方法を選択します。ここでの設定に従ってカラーマッチングを行います。(カラーマネジメントの の設定は無視されます。)
- 入力のプロパティ画面でも、
色の置換をクリックすることで、値指定の特殊色を変換するをオンにできます。この場合、ジョブの設定画面でオンにしなくても、特殊色の変換が行われます。