造形槽から造形物を取り出す
バインダーの水分がある程度抜け少し強度のあがった造形物を、造形槽の中から掘り出します。
造形直後に比べれば強度があがっているとはいえ強固ではなく、焼成前の造形物はとてももろく崩れやすい状態です。慎重のうえにも慎重に作業をし、取り扱いには細心の注意をはらってください。
ご用意いただく道具 | 用途など |
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小さめのスコップ |
先がとがってなく幅広で深いのもの(例えばアイススコップ)が良いでしょう。他の槽へ造形材を移すときに使います。 |
ハケや筆 |
造形物の周りの粉をやさしく払うときに使います。 |
ふるい |
槽内に残っている造形材の塊を取り除くために使います。 |
集塵機 |
空中に舞ってしまった造形材を吸い込み、回収します。舞った造形材の拡散と浮遊を防ぐために使用します。造形材が舞うかもしれない作業をするとき、その近くに吸入口を置き稼働させてください。 |
手順
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造形槽の付近に集塵機の吸入口を置き、集塵機のスイッチをオンにする。
重要
集塵機は、作業中に誤って造形材が舞ってしまった場合、室内に広げずその多くを回収するために利用します。
供給槽の中の造形材まで吸ってしまわないよう、吸入口の設置位置と吸入パワーに留意してください。
- 造形槽のテーブルを2 mm 上げる。
- 供給槽と回収槽のテーブルを2 mm 下げる。
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ハケなど使い、造形物の周りの造形材を供給槽か回収槽に逃がす。
造形物に付着した余分な粉を落とすときは、毛の柔らかい筆などを使うと良いでしょう。ハケのサイズや筆の太さなど、状況に応じた適切な道具を使い分けながら、余分な粉を払い落としていきます。
- 手順2~4を繰り返し、造形物の周りの造形材を除去する。
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造形槽から造形物を取り出す。
造形前にメッシュ状のラックなどを下に敷いた場合は、そのラックごと造形物を取り出します。