クロップ印刷とカットのずれを補正する(クロップ&カット分離テスト)

ラミネート加工によってメディアの厚みが変わったり、カット前後のメディア取り付け位置がずれたりすることで、クロップマークを使っても印刷とカットの位置がずれることがあります。お使いのメディアや状態に合わせて、印刷とカットのずれを補正してください。

このテストでは、実際の作業と同じ条件にするため、クロップマークだけを印刷した後にメディアを取り外し、もう一度メディアを取り付けてからカットのテストを実施します。

1. インクの着弾位置のずれを調整する

手順
  1. [MENU]を押す。
  2. [▼]を何回か押して、以下の画面を表示する。


  3. [▶]を押して、以下の画面を表示する。


  4. [ENTER]を押す。
    テストパターンの印刷を開始します。
  5. 印刷が完了したら[▼][▶]の順に押して、以下の画面を表示する。


  6. 印刷したテストパターンを見て、補正値を決める。
    2本の縦線の”ずれ”が最も少ない値を選びます。下図の場合は、「-3」を選びます。連続する値のどちらか迷う場合は、中間の値にしてください(補正値は「0.5」ずつ設定できます)。


  7. [▲][▼]を押して補正値を選択する。
  8. [ENTER]を押して決定する。
  9. [◀][▲]を押して、以下の画面を表示する。


  10. [ENTER]を押す。
    テストパターンの印刷を開始します。
  11. テストパターンを確認し、調整が成功したかどうか確認する。
    」が指している2本の縦線(=現在の補正値)の“ずれ”が最も少ないことを確認してください。“ずれ”が小さい縦線が他にある場合は、補正値を再設定してください。
  12. 調整が成功したら、[MENU]を押してもとの画面に戻る。

2. クロップマークだけを印刷する

手順
  1. [MENU]を押す。
  2. [▲]を押して、以下の画面を表示する。


  3. [▶][▼]の順に押して、以下の画面を表示する。


  4. [▶]を2回押して、以下の画面を表示する。


  5. [ENTER]を押す。
    テストパターンの印刷を開始します。

    クロップマークを印刷します。

  6. 印刷が完了したら、[MENU]を押してもとの画面に戻る。
  7. メディアを取り外す。
    クロップマークからメディアの後端までの余白は十分に確保してください。最大領域
  8. ラミネート加工など、通常のクロップ&カット出力のカット出力前の作業を完了する。

3. テストカットを実施する

手順
  1. ラミネート加工など、カット出力前の作業を完了したメディアをセットアップする。
  2. 以下の画面が表示されている状態で、[◀]を押す。
    カッティングキャリッジがプラテン上に出てきます。


  3. [◀][▶][▲][▼]を押してカッターの中心をクロップマークの上に移動する。
    カッターの中心がクロップマークの上にあればよく、クロップマークの中心に合わせる必要はありません。


  4. 位置が決まったら、[FUNCTION]を押して以下の画面を表示する。


  5. [ENTER]を押して決定する。
    以下の画面のようにその位置での印刷可能幅と〔B〕という文字が表示されたら設定は完了です。


  6. [MENU]を押す。
  7. [▲]を押して、以下の画面を表示する。


  8. [▶][▼]の順に押して、以下の画面を表示する。


  9. [▶]を2回、[▼]を1回押して、以下の画面を表示する。


  10. [ENTER]を押す。
    テストカットを開始します。

4. 補正値を設定する

手順
  1. [◀][▼][▶]の順に押して、以下の画面を表示する。


  2. テストカットの結果を見て、補正値を決める。
    クロップマーク(塗りつぶし)とカット位置(外枠)のずれを確認してください。下図は、プリント位置とカット位置がずれた状態です。
    カット線の中にテストプリントしたクロップマークが収まっていれば、補正の必要はありません。
    カット線からテストプリントしたクロップマークがはみ出ている場合は、補正が必要です。


    〔F〕はメディアの送り方向(FEED方向)、〔S〕はプリントヘッドの移動方向(SCAN方向)です(実際のテストパターンでは〔F〕〔S〕「+」「-」と矢印の表示はありません)。

    メモ

    カット位置のずれを補正するように値を決めます。上図の場合、FEED方向〔F〕がマイナス方向に、SCAN方向〔S〕がプラス方向にずれています。したがって、補正値はFEED方向〔F〕はプラスの値、SCAN方向〔S〕はマイナスの値にします。実際にずれている量を計測して、値を決めてください。

  3. FEED方向〔F〕とSCAN方向〔S〕の補正値を設定する。
    1. [▲][▼]を押してFEED方向〔F〕の補正値を設定する。


    2. [◀][▶]を押してSCAN方向〔S〕の補正値を設定する。


    3. 補正値の設定が完了したら、[ENTER]を押して決定する。
  4. 3. テストカットを実施するの手順3~10をやり直して、補正が成功したかどうか確認する。
    • カット線の中にテストプリントしたクロップマークが収まっていれば、補正は完了です

    • カット線からテストプリントしたクロップマークがはみ出ている場合は、補正をやり直してください

    メモ 印刷したクロップマークをすべて使用しても補正が成功しなかった場合は、再度2. クロップマークだけを印刷するからやり直してください。
  5. [MENU]を押して、もとの画面に戻る。
    メモ
    • 出荷時設定
      • 〔F〕(メディアの送り方向の補正値):0.00 mm
      • 〔S〕(カッティングキャリッジの移動方向の補正値):0.00 mm
    • メディアは取り外さずに、印刷位置とカット位置の補正を一度に実施することもできます。以下のページを参照してください