クロップ印刷とカットのずれを補正する(クロップ&カット分離テスト)
ラミネート加工によってメディアの厚みが変わったり、カット前後のメディア取り付け位置がずれたりすることで、クロップマークを使っても印刷とカットの位置がずれることがあります。お使いのメディアや状態に合わせて、印刷とカットのずれを補正してください。
このテストでは、実際の作業と同じ条件にするため、クロップマークだけを印刷した後にメディアを取り外し、もう一度メディアを取り付けてからカットのテストを実施します。
1. インクの着弾位置のずれを調整する
手順
- [MENU]を押す。
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[▼]を何回か押して、以下の画面を表示する。
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[▶]を押して、以下の画面を表示する。
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[ENTER]を押す。
テストパターンの印刷を開始します。
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印刷が完了したら[▼][▶]の順に押して、以下の画面を表示する。
-
印刷したテストパターンを見て、補正値を決める。
2本の縦線の”ずれ”が最も少ない値を選びます。下図の場合は、「-3」を選びます。連続する値のどちらか迷う場合は、中間の値にしてください(補正値は「0.5」ずつ設定できます)。
- [▲][▼]を押して補正値を選択する。
- [ENTER]を押して決定する。
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[◀][▲]を押して、以下の画面を表示する。
-
[ENTER]を押す。
テストパターンの印刷を開始します。
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テストパターンを確認し、調整が成功したかどうか確認する。
「
」が指している2本の縦線(=現在の補正値)の“ずれ”が最も少ないことを確認してください。“ずれ”が小さい縦線が他にある場合は、補正値を再設定してください。
- 調整が成功したら、[MENU]を押してもとの画面に戻る。
2. クロップマークだけを印刷する
手順
- [MENU]を押す。
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[▲]を押して、以下の画面を表示する。
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[▶][▼]の順に押して、以下の画面を表示する。
- [▶]を2回押して、以下の画面を表示する。
- [ENTER]を押す。テストパターンの印刷を開始します。
クロップマークを印刷します。
- 印刷が完了したら、[MENU]を押してもとの画面に戻る。
- メディアを取り外す。クロップマークからメディアの後端までの余白は十分に確保してください。最大領域
- ラミネート加工など、通常のクロップ&カット出力のカット出力前の作業を完了する。
3. テストカットを実施する
手順
- ラミネート加工など、カット出力前の作業を完了したメディアをセットアップする。
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以下の画面が表示されている状態で、[◀]を押す。
カッティングキャリッジがプラテン上に出てきます。
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[◀][▶][▲][▼]を押してカッターの中心をクロップマークの上に移動する。
カッターの中心がクロップマークの上にあればよく、クロップマークの中心に合わせる必要はありません。
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位置が決まったら、[FUNCTION]を押して以下の画面を表示する。
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[ENTER]を押して決定する。
以下の画面のようにその位置での印刷可能幅と〔B〕という文字が表示されたら設定は完了です。
- [MENU]を押す。
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[▲]を押して、以下の画面を表示する。
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[▶][▼]の順に押して、以下の画面を表示する。
- [▶]を2回、[▼]を1回押して、以下の画面を表示する。
- [ENTER]を押す。テストカットを開始します。
4. 補正値を設定する
手順
- [◀][▼][▶]の順に押して、以下の画面を表示する。
- テストカットの結果を見て、補正値を決める。クロップマーク(塗りつぶし)とカット位置(外枠)のずれを確認してください。下図は、プリント位置とカット位置がずれた状態です。カット線の中にテストプリントしたクロップマークが収まっていれば、補正の必要はありません。カット線からテストプリントしたクロップマークがはみ出ている場合は、補正が必要です。
〔F〕はメディアの送り方向(FEED方向)、〔S〕はプリントヘッドの移動方向(SCAN方向)です(実際のテストパターンでは〔F〕〔S〕「+」「-」と矢印の表示はありません)。
メモカット位置のずれを補正するように値を決めます。上図の場合、FEED方向〔F〕がマイナス方向に、SCAN方向〔S〕がプラス方向にずれています。したがって、補正値はFEED方向〔F〕はプラスの値、SCAN方向〔S〕はマイナスの値にします。実際にずれている量を計測して、値を決めてください。
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FEED方向〔F〕とSCAN方向〔S〕の補正値を設定する。
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3. テストカットを実施するの手順3~10をやり直して、補正が成功したかどうか確認する。
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カット線の中にテストプリントしたクロップマークが収まっていれば、補正は完了です
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カット線からテストプリントしたクロップマークがはみ出ている場合は、補正をやり直してください
メモ 印刷したクロップマークをすべて使用しても補正が成功しなかった場合は、再度2. クロップマークだけを印刷するからやり直してください。 -
- [MENU]を押して、もとの画面に戻る。メモ
- 出荷時設定
- 〔F〕(メディアの送り方向の補正値):0.00 mm
- 〔S〕(カッティングキャリッジの移動方向の補正値):0.00 mm
- メディアは取り外さずに、印刷位置とカット位置の補正を一度に実施することもできます。以下のページを参照してください
- 出荷時設定