印刷対象物をセットし、印刷面の高さと印刷開始点を設定する
ここでは、印刷対象物を印刷領域の右下に配置してセットアップする方法を紹介します。
定期メンテナンス頻度の設定を低いに設定するとクリーニング回数が減り、インクの消費量を抑えることができます。
ただし、通常の設定より、ドット抜けやドットよれの発生リスクが高まります。厚さが2 mm 未満の印刷対象物をセットアップしたときにだけ、必要に応じて設定してください。-
タッチパネルの[TS : START Z]を長押しする。
プリンター本体が最高点まで上昇します。
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タッチパネルの[TS : BACK]を押す。
[TS : BACK]を押しているあいだ、プリンター本体がテーブルの奥へ移動します。
印刷対象物のセットに邪魔にならないところまで移動してください。
指を離すと、移動は止まります。
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印刷可能領域内に印刷対象物を置きます。
重要
印刷のとき、プリントヘッドキャリッジの底面(プリントヘッドのインク吐出面)の下に不要な空間ができないようにしてください。空間があきすぎていると、インクミストが発生しやすくなります。そのため、印刷対象物の大きさや形状によっては、印刷対象物の周りの隙間を埋める治具が必要です。
次の2つの条件が両方とも当てはまる場合は、治具(a)を用意してください。
- 印刷するデータサイズ(b)の周辺に40 mmの余白を加えた範囲が、印刷対象物からはみだす場合。
- 印刷面(c)の高さが16 mm以上の場合。
メモ印刷対象物が重くて、置き場所を合わせにくい場合は、ブロワーを使います。
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印刷対象物を吸着させて固定する。
印刷対象物が固定されていないと色ムラの原因になります。
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タッチパネルの[TS : START X]を長押しする。
プリンター本体がテーブルの最前端に移動します。
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タッチパネルの[TS : BACK]を押し、プリンター本体を印刷対象物の一番高い位置へ移動する。
プリンター本体の高さセンサーと印刷対象物の位置を合わせてください。[TS : FRONT]または[TS : BACK]をタップして微調整をしてください。
高さセンサーの位置は、フロントカバー内部/プリントヘッド周辺を参照してください。
メモメモ次の操作をすると警告音が鳴り、エラーが検出される可能性があります。- プリンター本体がテーブルの最前端に位置しているときに、タッチパネルの[TS : FRONT]または操作パネルの
を押したり、タップしたりしてプリンター本体を前進させた。
- プリンター本体がテーブルの最後端に位置しているときに、タッチパネルの[TS : BACK]または操作パネルの
を押したり、タップしたりしてプリンター本体を後退させた。
エラーが検出されたときの対処方法については、[TS:ALARM]に[Warning Overtravel X]と表示されていませんか?を参照してください。
- プリンター本体がテーブルの最前端に位置しているときに、タッチパネルの[TS : FRONT]または操作パネルの
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タッチパネルの[TS : AUTO Z]を押す。
[TS : AUTO Z]を押しているあいだ、プリンター本体が下降し続けます。
センサーで高さを検出すると下降が止まり、その高さに印刷面の高さが設定されます。
下降が止まるまで[TS : AUTO Z]を押し続けてください。
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タッチパネルの[TS : START X]を再度長押しする。
プリンター本体がテーブルの最前端に移動します。
移動先が印刷開始点になります。
メモテーブル前後方向(フィード方向)の印刷開始点は、常にプリンター本体の現在位置です。
タッチパネルを使って移動しても、印刷終了で停止した位置でも、常に現在位置が印刷開始点となります。
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プリンター本体の操作パネルで
セットアップを押す。
これで印刷対象物のセットアップは完了です。