補正用の加工結果をもとに加工位置を補正する(手動補正)
材料に補正用の加工を行い、加工結果を手動で測定します。測定結果をもとに、加工位置を補正します。この作業を「手動補正」と言います。手動補正をすると、加工精度のばらつきを抑えられる場合があります。より高精度な加工品質を求める場合は、手動補正の実施をおすすめします。
重要
手動補正を実施する前に、必ず自動補正を完了してください。
手動補正を実施したあとに自動補正をすると、手動補正の補正値が初期化されます。
自動補正*1 別途ご用意いただいた4 mm スクエアエンドミルもお使いいただけます。
重要
手動補正を実施するときは、以下の2点にご注意ください。
-
WAX材料を使用すること。
- 手動補正は、WAX材料を使用して実施することを前提に設計されています。その他の材料を使用すると、正しい補正結果が得られない可能性があります。
-
測定は短時間で、連続して最後まで行うこと。
- WAX材料は、温度の影響を受けて寸法が変化しやすい材料です。補正結果のずれにつながりますので、手袋などの着用をおすすめします。
手順
- VPanelを表示する。
-
機体設定画面を開く。
-
メンテナンスタブの手動補正をクリックする。
-
画面の指示に従って、手動補正を実施する。
デジタルマイクロメーターを使用して、加工箇所の厚みを正確に測定してください。VPanelに入力した測定値をもとに、機体が自動で補正を行います。デジタルマイクロメーターの使用方法については、お使いの機器の取扱説明書をご確認ください。
重要ZRB-200D(4 mm ラジアスエンドミル)を使用して加工した場合は、下図の赤色の部分を避けて厚みを測定してください。
エンドミルの先端形状により、下図の赤色の部分に0.2 mmの曲面が残ります。正確に補正を行うため、曲面を避けて測定した厚みをVPanelに入力してください。
-
手動補正が完了したら、完了をクリックする。
手動補正画面が閉じます。実際の加工を行い、加工結果を確認してください。