コレットの増し締め

加工を続けるとコレットが緩んで、ミリングバーが抜けやすくなります。定期的にコレットの増し締めを行ってください。

作業が必要となる目安

  • 1ヶ月に一度、またはスピンドルの回転時間が200時間を超えたとき(ご使用状況によって多少異なります。)
必要なもの

DWX-53DC_TorkDriver_ForTable


DWX-53DC_collet_wrench_ForTable

トルクドライバー(0.3 N・m) コレット着脱用治具
重要

トルクドライバーにスリーブ()を装着した状態でネジやビスを緩めないでください。

スリーブが破損する可能性があります。ネジやビスを緩めるときは、トルクドライバーからスリーブを取り外して使用してください。
WithoutSleeve
重要

締め付けトルク値が指定されているネジやビスをトルクドライバーで締め付けるときは、必ずスリーブを取り付けてください。スリーブの印字()を確認し、締め付けトルク値と一致するスリーブを使用してください。

スリーブを取り付けないと、許容を超えるトルクがかかり、部品や材料が破損する可能性があります。
WithSleeve
手順
  1. 機体設定画面を開く。
    1. VPanelのメイン画面で操作する機体を選択する。
      機体を複数台接続している場合は、MACHINE STATUSで操作する機体の画像をクリックして操作対象を切り替えます。
    2. Icon_VPanel_MachineSetting をクリックする。

      機体設定画面が表示されます。

      VPanel_Main_MachineSetting
  2. メンテナンスタブのコレットメンテナンスをクリックする。
    VPanel_MachineSetting_Maintenance_ColletMaintenance
  3. 下図が表示されたらOKをクリックする。

    スピンドルユニットがミリングエリアに移動します。

    VPanel_Dialog_OpenCollet
  4. ミリングエリアカバーを開ける。
    DWX-53DC_MillingAreaCover_Open
  5. 防塵カバーを取り外す。
    DWX-53DC_dust-proof_cover_open
  6. トルクドライバーのビットを外し、0.3 N・m のスリーブを取り付ける。
    重要

    トルクドライバーのスリーブは、必ず0.3 N・mのものを使用してください。守らないと、加工中にコレットが緩み、加工品質に影響を及ぼしたり、コレットが破損したりする恐れがあります。

    TorqueDriver_Sleeve_03Nm
  7. スリーブを取り付けたトルクドライバーにコレット着脱用治具を取り付ける。
    DWX-53DC_Collet_Tighten_01
  8. スリーブを取り付けたトルクドライバーでコレットの増し締めをする。

    コレット着脱用治具の溝に、コレットをぴったり合わせてください。トルクドライバーが空回りするまで締めてください。

    DWX-53DC_ColletRetighting_1
  9. ミリングエリアに防塵カバーを取り付ける。
    メモ

    防塵カバーは、取っ手が右上となる向きで取り付けます。カバーの縁の磁石が取り付け枠に吸着することを確認してください。

    DWX-53DC_dust-proof_cover_close
  10. ミリングエリアカバーを閉じる。

    スピンドルユニットがもとの位置に移動して、動作が完了しました。と表示されたら、コレットの増し締めは完了です。