各部の名称と機能
前面
フロントカバー | 加工用ワークの取り付けや取り外し、ツール交換、清掃、メンテナンスをするときなどに開けます。*1 | |
ビルトインパネル | ビルトインパネル内のLEDライトで機体の状態を表示します。 | |
ボトムカバー | クーラントタンクを収納します。交換用ツールやメンテナンス用部品などの保管場所も備えています。 |
*1 機体の動作中は安全のためにロックがかかり、フロントカバーを開けることはできません。
フロントカバー内部
ステータスライト | ライトの色や点灯、点滅で機体の状態を表示します。 | |
ゴミ受け | 加工用工具やワーク、大きな加工くずなどが落ちないよう、網目状の表面に補足します。 | |
スピンドルヘッド | コレットがミリングバーを把持したまま回転し、クーラントを流しながら材料を切削します。 | |
回転軸ユニット | 機体に送信されたCAMデータをもとにミリングバーが材料を切削できるよう、加工する材料が取り付けられたワーク取付部が回転します。 |
スピンドルヘッド
クーラントノズル | クーラントが流れ出すノズルです。付属品のノズルクリーナーで清掃してください。 | |
コレット | ミリングバーを固定するための道具です。 毎日の作業前にメンテナンスが必要です。 スピンドルユニットの先端に取り付けられ、加工や補正に使用するミリングバーや検出ピンを把持します。コレットは消耗品です。高精度の加工品質を保つため、適切な時期に交換してください。 |
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ダミーピン |
ミリングバーのダミーです。出荷時にスピンドルに取り付けられています。 コレットが何も把持していないと故障の原因になるため、ミリングバーを把持していないときはダミーピンを把持します。 |
回転軸ユニット
ダミーピン用ストッカー |
ダミーピン専用のストッカーです。ミリングバーをセットしないでください。 加工や補正の開始時に、コレットが把持しているダミーピンがセットされます。また、このストッカーに返却されたダミーピンは、指示が無い限りは取り外さないでください。 |
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ミリングバーセンサー | スピンドルユニットが把持したミリングバーの突き出し量が適切かどうかを判定するためのセンサーです。センサーの精度を良好に保つため、定期的に清掃を行ってください。 | |
ワーク取付部 | ワークを取り付ける部分です。付属のホルダーを取り付けることで、最大6個のワークを取り付けることができます。 | |
ストッカー | ミリングバーをセットする部分です。 | |
ATCマガジン | ミリングバーを最大6本までセットできる、ATC対応のマガジンです。 ATC(Auto Tool Changer)とは、加工データに合わせてミリングバーを自動で交換する機能のことです。 加工に使用するミリングバーや検出ピンをスピンドルユニットに搬送します。コンピューターから加工データが送られると、指定されたストッカー番号のミリングバーをスピンドルユニットが把持し、加工を開始します。 |
ボトムカバー内部
クーラントタンク |
クーラントを入れるタンクです。定期的なクーラントの交換や、フィルターの清掃が必要です。 |
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ストレージ |
ミリングバーなどを収納しておくことができます。2段になっていて、上段は、付属品のメンテナンスキットのケースがちょうど入る大きさになっています。 |
側面 / 背面
USBコネクター | 本機とコンピューターを接続するためのUSBケーブルを接続します。 | |
LANコネクター | 本機とコンピューターを接続するためのLANケーブルを接続します。 | |
電源スイッチ | 本機の電源をオンまたはオフにします。 | |
電源コネクター | 付属品の電源ケーブルを接続します。 | |
圧縮空気取り入れ口 | レギュレーターで調整された圧縮空気の取入口です。 |
加工機本体の表示
ビルトインパネル
機体の動作中に、機体の状態をビルトインパネルのLEDランプで表示します。加工の一時停止や再開、エラーの解除などの操作は、ビルトインパネル中央の操作ボタン()でも行うことができます。
[ERROR] | エラー発生時に点滅します。 | ||
[PAUSE] | 一時停止中に点灯します。一時停止するまでの動作中(加工中に操作ボタンを押してから一時停止するまでの間)に点滅します。 | ||
[POWER] | 電源がオンになると点灯します。 | ||
[CANCEL] |
データキャンセル中、および初期動作中に点滅します。 点滅中に受信した加工データはキャンセルされます。 |
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[操作ボタン] | 初期動作中やスピンドルユニット周辺の機構が稼働しているときは、点滅します。それ以外の状態で、電源がオンになっているときは点灯します。 | ||
加工中 | 短押し | 一時停止、再開をします。一部のエラーを解除します。 | |
長押し | 加工中止、または一部のエラーを解除します。 | ||
待機中 | 短押し | 回転軸が180 度回転します。 | |
長押し | エラー発生時、一部のエラーを解除します。 |
ステータスライト
機体のそばにいるときだけではなく、離れた位置からも機体の状態が分かるように、機体内部にはステータスライト()がついています。
青色 | 点灯 | 本機の動作待機中です。待機中に60秒間操作しないと、消費電力を抑えるために機体はスリープ状態になり、ステータスライトが消灯します。 |
点滅 | 機体の電源をオンにしたあとの初期動作中、または自動補正やスピンドル慣らし運転などのメンテナンス中です。 | |
白色 | 点灯 | 加工中、一時停止中、またはフロントカバーが開いている状態です。 |
黄色 | 点灯 | 加工中にエラーが発生すると点灯し、機体が一時停止します。VPanelに表示されているエラー内容を確認してください。ビルトインパネルの操作ボタンを短押しすると、加工を再開します。 |
赤色 |
エラーが発生すると点灯または点滅し、加工が停止します。加工は再開できません。 |
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点灯 | ビルトインパネルの操作ボタンを長押ししてください。加工を中止し、待機状態に戻ります。 | |
点滅 | 一度電源をオフにし、本機を再起動してください。 | |
消灯 | 機体がスリープ状態になるか、電源がオフになるとステータスライトが消灯します。 |