印刷前の3つの確認

本機は、インクミスト(印刷時に出るインクの飛沫)によって、プリントヘッド表面に付着した インクが固化することがあります。プリントヘッド表面に付着したインクが固化するとドット抜けの原因になり、そのまま 使い続けるとプリントヘッドの交換が必要な故障にいたることもあります。

ドット抜けを防ぐためには日常的なクリーニングが重要ですが、印刷前に確認しておきたい3 つの重要なポイントがあります。

1. プリントヘッドとの距離を近づける

プリントヘッド()と印刷対象物()表面との距離が広がるほど、インクミストが発生しやすくなります。印刷対象物の高さを手動で設定する場合は、印刷対象物表面とプリントヘッドの距離をできるだけ近づけてください。自動で設定した場合は約1 mm離れた位置()に設定されます。


5 印刷対象物の高さを自動検出する

印刷対象物の高さを手動で設定する

2. 治具の必要性を検討する

印刷対象物とプリントヘッドとの距離が広いと、インクミストが発生しやすくなります。そのため、印刷対象物の大きさや形状によっては、治具が必要です。次の条件に当てはまる場合は、治具を用意してください。

  • 印刷対象物だけでは、印刷するデータサイズ(幅)の左右40 mmのエリアに余白を確保することができない




プリントヘッド

データエリア


印刷対象物

余白:40 mm以上


治具

実際に印刷する面からの高低差が2 mm 未満
  • 印刷対象物の表面に高低差が2 mm以上ある




プリントヘッド

データエリア


印刷対象物

余白:40 mm以上


治具

実際に印刷する面からの高低差が2 mm 未満